モルタル外壁の特徴について
モルタル壁とは、ラスと呼ばれる網状の金物等の上にモルタルを左官で塗り、その上からトップコートで仕上げた外壁の事を言います。
モルタル壁の特徴は、工法によって様々な模様を表現できるという施工性が挙げられます。
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- モルタル外壁塗装のよくあるご質問
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モルタル外壁の塗り替えは何年くらいが目安ですか?我が家の外壁はモルタルですが、建築から何年か経った場合、外壁の塗り替えが必要ですと建築業者から説明されました。 |
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一般的には、モルタル塗装の経年劣化や費用対効果から考えて、新築の場合ですと、大体8~13年くらいで塗り替えるのがベストだと思います。 新築の外壁塗装は、塗装に掛かる費用をある程度抑える為に、ほとんどがアクリル塗料で塗装してあります。 このアクリル塗料の耐用年数が5~6年なのですが、費用対効果から考えて8~13年くらいがちょうど良い塗り替え時期だと思います。 |
モルタル外壁の塗り替えの目安について
モルタル外壁の塗装は、新築から8~13年、一般的な塗り替えから10年~15年経過しますと、様々な劣化症状が現れます。
「チョーキング」「変色・退色」「ヘアクラック」「カビ・コケの発生」「クラック」「塗膜の膨れ」「エフロレッセンス」「塗膜の剥がれ」「欠損・爆裂」があります。
これらの劣化症状が出始めたら、塗り替えの目安であると言えます。
塗り替え時期を過ぎてもそのままにしてしまうと、外壁材自体にも影響が及んでしまいますので、なるべく上記の期間内で塗り替えする事をお勧めします。
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モルタル外壁に付いた汚れは何なのでしょうか?15年以上前に建てた家ですが、モルタルの外壁面が所々汚れていたり、黒ずんだりしています。あの汚れは一体何なのでしょうか…? |
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モルタル外壁の汚れや黒ずみの正体は、経年によってモルタル素地に付着したホコリ、排気ガス、黒カビ等であると考えられます。 塗り替え工事を行う時には、それらの汚れを洗い流す必要があります。汚れが付着したまま塗り替えを行いますと、塗装の早期劣化に繋がります。 詳しくは、このページのQ5で解説致しますので合わせてお読み下さい。 |
モルタル外壁の補修方法について
チョーキング | 高圧洗浄で洗い流します。 |
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変色・退色 | 高圧洗浄で洗い流します。 |
カビ・コケの発生 | 薬品・高圧洗浄で洗い流します。 |
クラック | Uカット補修・シーリング材の充填を行います。 |
ヘアクラック | クラック補修材で充填を行います。 |
塗膜の膨れ | 膨れた部分を削り取り、テクスチャーに合わせてパターン補修します。 |
エフロレッセンス | 塩素系除去剤・ケレン道具で除去します。 |
塗膜の剥がれ | ケレンを行います。 |
欠損・爆裂 | エポキシ樹脂モルタル等で、欠損部分を形成補修します。 |
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モルタル外壁に適している塗料は?私の家は建ててから12年となったので、そろそろ外壁の塗り替えをしようかと考えています。ウレタン塗料かシリコン塗料で塗装しようかと思っておりますが、塗装業者さんによって言い方がまちまちで悩んでいます。 |
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モルタル壁面を塗り替えるなら、ウレタン塗料でもシリコン塗料でも問題なくできます。それぞれの特徴を挙げるならば、シリコン塗料は耐汚染性が高く、耐用年数が長いので、しっかりと塗り替えをしたいお客様におすすめです。ウレタン塗料は、現在の施工価格(材料価格)の安さから、低予算で塗り替えをしたいお客様におすすめしています。 ですが、長い目で見た時にコストパフォーマンスを求めるのであれば、やはりシリコン塗料が良いと思います。 |
モルタル外壁に適した塗料について
モルタル外壁に適した塗料と言いましても、お客様のお住まいの外壁によって、細かな仕様が少しずつ変わってしまうのですが、スタンダードな塗料で言いますと、当店では右のような「微弾性フィラー」や「水性シリコン系塗料」等をおススメしています。
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モルタル外壁の模様はそのままで塗り替えてほしいモルタル壁の塗り替えをお願いしたいと思っているのですが、今の壁の模様がすごく気に入っているので、模様はそのままで塗り替えてもらえますか? |
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既存の模様を生かした塗り替えを行うには、サフェーサーやシーラーを下塗りとした塗り替え仕様がおすすめです。 もしモルタル壁にヘアクラックが発生している場合には、シーリング補修や外壁補修材の刷り込み補修が必要です。 |
模様をそのまま生かした塗り替え仕様
モルタル外壁の模様をそのまま活かした塗り替え仕様は、下塗りとして各種シーラー、または微弾性フィラーを薄塗りして、各種トップコート(シリコン系・フッ素系塗料)で上塗りします。
おすすめの塗り替え仕様例
■エスケー化研 ミラクシーラーECO + エスケー化研 セラミシリコン
■ロックペイント ユメロックシーラー + ロックペイント ハイパーユメロック
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高圧洗浄なしで下塗りするのは大丈夫ですか?外壁塗装工事をしようと思っています。戸建住宅でモルタル壁です。 |
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これは問題があります。外壁を塗り替える時期になっていれば、壁面にはチョーキング・ホコリ・カビ等が必ず付着しています。 これらを充分に除去せずに塗装を行うと、塗膜の早期剥離、浸水による塗膜の剥離、カビの発生、仕上がり美観の低下、耐久性の低下等、様々な劣化の原因となります。せっかく塗り替えをしても再度塗り直さなくてはいけなくなります。 |
正しいモルタル外壁の塗り替え
1.塗装前には、モルタル壁面をしっかり洗浄し、チョーキング・ホコリ・カビ等を除去します。
2.塗装する壁面を補修し、養生をします。
3.1と2の工程をちゃんと行なってから初めて、下塗りをする事ができます。
しっかりとした手順を踏まなければ、お客様に満足して頂ける塗り替え工事は、絶対にできません。
4.下塗りが完了したら、中塗り→上塗りの順に塗装を仕上げていきます。
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モルタル外壁の塗装面が膨らんでくるのですが…。モルタルの外壁を弾性塗料で塗装してもらったのですが、雨の日になると表面が膨らんできてしまいます。 |
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これは、モルタル壁面に弾性塗料が完全に密着していない為に、モルタルのわずかな隙間から水が侵入してしまい膨れてしまう品質トラブルです。 塗膜とモルタル素地の間に水が溜まっている場合もあります。そのまま放置してしまうと、モルタル素地の腐食が進み、欠損・爆裂、または腐食部分からの浸水の原因にもなりかねません。早めに塗り直す事をおすすめします。 |
モルタルの膨れの対策について
1.膨らんでしまっている塗膜の周りを切開し、除去します。
2.素地調整をして、シーラーによるモルタル素地の補強を行います。
3.もとの色で再塗装します。
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モルタル外壁に小さな気泡が出来てしまったのですが…。モルタルの外壁塗装をしてもらったのですが、よく見てみると全体的に小さな気泡みたいなものがプツプツと空いていました。 |
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一般的に、品質保証期間内で施工品質に問題が発生した場合には、請け負った塗装業者さんが手直しを行うのは当然だと思います。 しっかりとした業者さんであれば、快く手直しに来てくれるはずです。 |
小さな気泡(ピンホール)の原因と対策について
ピンホールとは、塗膜に生じた、針で通した様な微細な穴の事を指します。
一般的にピンホールやクレーターは、施工中によく起こるトラブルです。乾燥中の塗膜から気泡がはじけて生じるのではなく、塗りツギ部分の未乾燥塗膜に生じた、低表面張力によって生じます。もちろん塗料を撹拌する際に過度な酸素を混入させたり、塗料の中にゴミが混入した場合も、ピンホール、クレーターが生じやすくなります。
従って、下地処理や材料攪拌も、施工トラブルをなくす様にするには、とても重要になってきます。
対策としましては、塗料を十分に撹拌させる事、塗料を塗る際にローラーを擦り付け過ぎない事です。
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モルタル外壁に適している塗装は?築17年の家で、モルタルのリシン吹き付けの外壁ですが、指で触っただけで白い粉がついてしまいますし、壁のヒビを所々発見しました。 |
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外壁に生じたひび割れの幅や範囲で塗装仕様を選定する必要があります。 大きなひび割れに対しましては、塗装前にシーリング処理等の補修が必要になります。 当店の推奨する塗り替え仕様で一般的なものとしましては、微弾性フィラー1回厚塗り+水性アクリルシリコン系塗料2回塗りを推奨しています。 クラック追従性、透湿性、防水性等の多機能性をお求めの場合には、エポキシ系シーラー1回塗り+アクリルシリコン系単層弾性系塗料2回厚塗りを推奨しています。 また、特に高い耐久性と防水性を重視する場合には、エポキシ系シーラー1回塗り+高弾性アクリルゴム系防水塗材2回塗り+アクリルシリコン弾性系塗料2回塗りを推奨しています。 |
モルタル壁材のおすすめ塗り替えプランと施工価格(円/m²・30m²以上の場合の施工価格)
モルタル外壁のおすすめ塗り替えプラン | おすすめ塗り替えプランの特徴 | 塗り替えプランの施工価格 |
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微弾性フィラー1回下塗り 水性シリコン系塗料2回塗り |
クラック遮蔽性・耐汚染性・コストパフォーマンスに優れた、当店でスタンダードな塗装仕様です。「吹き付けリシン」「吹き付けタイル」塗り替えにお勧めの塗装仕様です。 | 1,500円/m²~ |
微弾性フィラー1回下塗り 弱溶剤2液型シリコン系塗料2回塗り |
クラック遮蔽性・特に耐汚染性に優れた塗装仕様です。 ヘアクラックが発生した「吹き付けタイル」の塗り替えにお勧めの塗装仕様です。 |
1,900円/m²~ |
微弾性フィラー1回下塗り 水性ハルスハイブリッド系塗料2回塗り |
高い耐久性・耐汚染性・コストパフォーマンスに優れた塗装仕様です。「吹き付けリシン」「吹き付けタイル」塗り替えにお勧めの塗装仕様です。 | 2,300円/m²~ |
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モルタル外壁のシリコン系シーリング材の補修跡の上に塗装したいのですが… |
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一般的にシリコンシーリング材は、塗装する事はできません。但し、既にシリコン系が施工されている場合には、逆プライマーを塗布すると塗装できる場合があります。塗装工事を予定している場合は、変成シリコン系、ノンブリードウレタン系シーリング材を選定する事をおススメします。ただし、全ての塗料が施工可能ではありませんので、あらかじめテストする必要があります。(塗料の種類によっては、弾きやベタツキが発生する場合があります。) |
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1液と2液の塗料はどちらが優れていますか? |
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一般的には、1液型は、施工性に優れ、2液型は反応硬化タイプの為、幅広い下地に適用できます。下地への浸透性、付着性では一液より2液型の方が優れていると言えます。但し、塗料の下塗り上塗りの組み合わせによっては、1液型の塗料が優れる場合もあります。 |
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外壁塗装を予定しています。吹付け塗装とローラー塗装はどちらがおすすめですか? |
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作業性に大きな違いがあります。吹付けは、施工スピードが早くシームレスに仕上げる事ができますが、塗料が周囲への飛散が激しいので、養生作業をしっかり行わないと、近隣の皆様に大変迷惑が掛かります。一方、ローラー塗装は、拭き付け塗装に比べ、施工に時間を要しますが、塗料の飛散が少ないので、高所の施工や家が密集した場所での施工に適していると言えます。 |
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塗料はなるべく厚く塗る方が良いのですか? |
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各種の塗料には、適切な所要量(規定塗付量)がありますので、それに従って施工する様にして下さい。ですから、塗料を厚く塗る事によって、塗料の性能が長持ちするという事はありません。逆に、塗料が垂れてきたり、ピンホールの発生等、品質不良の原因にもつながります。 |
愛知県名古屋市千種区 モルタル外壁塗装工事
高圧洗浄、外壁補修
微弾性フィラー1回厚塗り + 水性シリコン塗料2回塗り
合計3回塗り
交通量が多い現場でしたので、養生の設置を徹底して、塗料の飛散に注意しました。また、クラック等の外壁の劣化をしっかり補修してから、塗装作業に入りました。
愛知県豊明市 モルタル外壁塗装工事
高圧洗浄、外壁補修
微弾性フィラー1回厚塗り + 水性シリコン塗料2回塗り
合計3回塗り
外壁面のケレンや下地の補修をしっかりと行いました。
また、シーラーで下地を補強してから塗装作業に入りました。